notitle74542

第四部、流浪の民編

デスクトップブラウザに最適化されている

 それでは唐突にC92の振り返りをやっていきます。コミケ自体は前の前の前のブログ辺りからずっと行っててどんな感じでアレしましたみたいなことを書いてたこともあったんですが、それでも「何を買ったか」に着目して何か言うことはほとんど無かったんじゃないかと思います。同人ソフト関連だと割とあったかもしれませんが少なくとも同人誌系については。

 そもそも漫画の技法とか何とか全然知らんし、素人の感想とか書いて本人が見た日にはカーッこいつ解釈違いだわ、俺の本を読んでそんなことを感じる奴と同じ空気を吸いたくないし次から買いに来ないでください薄汚い買い専がみたいなことを言われる可能性があるなーと思ってたし、今でも割と思ってたりするんですね。怖いよね漫画描いてる人。いや創作者全般が怖いよ。感想くださいくださいみたいなRTはめっちゃ流れてくるんですけど、お前それ本当にどんな感想でも大丈夫なの?常識的とは?異常者と異常者の間にコモンセンスはあるんですか?

 とかまぁ色々あったんですけど、身内筋から何買ってんのみたいなこと聞かれるケースが地味に増えたのと、31歳になったので(この前なりました)いい加減目に見えない何かに怯えなくて大丈夫でしょという気持ちでやっていくことにしました。あと自分が何買って何読んだか全然覚えてないんですよねここ数年ぐらい。とにかく金と本を交換してスペースだけを圧迫している感じがあり、ちょっと無が過ぎる側面はある。文章にすることで何かが、いや何も無い気もするけど何もしないより良いかなという。

 

f:id:tori74542:20170924225344j:plain

 全体像です。量としては割と例年通りかと思います。基本的には「東方」「艦これ」「モバマス」「同人ゲーム」「エロ」で買ってて、あとは作家を追ってジャンル問わずぱらぱらみたいな感じになっています。基本的にはジャンルで開拓、その後は作家を追う感じでやっていると思います。

 

f:id:tori74542:20170924225431j:plain

 第一の山、東方です。全盛期に比べるとだいぶ規模が縮小したかなぁという感じはありますが、界隈の総人口自体は若いのが入ってきているのもあって維持されているとかいないとか。個人的には他ジャンル抜けよりも商業抜けが多いのが気になります。イケてて読みやすい奴はどんどん商業に行っちゃうんだよな。

 買い方としてはほとんど既存のチェック箇所を洗って、1~2箇所新規開拓があるか無いかぐらいかなみたいな構成です。既存の箇所はストーリー重視でイラスト集的な買い方はしていない…とは思いますがある程度絵で識別してるところはあると思います。いくら話重視でも絵が微妙だと読んでて疲れるし。あと、絵の感じを見ると話の感じが結構わかったりするんですね。こういう絵だとネバっとしたカプものだな~とか。

 話の内訳としてはギャグ、カプ物、普通に話がある奴が3つ均等ぐらいです。日常ものとかどこに入るんだろうな。ギャグとか結構な割合で無っぽい奴もあったりするんですか、シリアス的な奴で埋めると疲れてしまうのである程度の比率を保っておくことが実は重要だったりします。

 

f:id:tori74542:20170924225629j:plain

 1冊ピックアップ「ムガムビル4(薬味さらい)」。前述のグルーピングに沿うとシリアス側に属する話が5つか6つぐらい続く総集編なので結構大変なものの、話は面白いと思います。ここの総集編はタイトル通り4冊目なんですが、割とまとめるにあたって流れ的なものが重視されてたり、そこに収録されてる奴をまとめるようなおまけ話が付いてたりするのでコストパフォーマンスとは別の観点でも総集編を買っとくのが良いのかなという感じ。全体的に黒い側面を出そうみたいな意識が強いのでそういうのが鼻に付く場合は苦手かもしれません。個人的にはまぁ味の癖として受け入れられるぐらいです。

 一番好きなのは1つ前の3に入ってる早苗が手を合わせるシーンなんですが、今回は4が出たので4で。

 

f:id:tori74542:20170924230733j:plain

 お船です。これに関しては東方と完全に同じ買い方をしてるので特に追加で言うことも無いっちゃ無いですね。大きな差があるとすると原作の絵で、一部のキャラは原作の絵が本当に微妙なバランスで好きなため、それ以外の絵柄がほとんど受け付けられないという問題があったりします。綾波とかもっとキャラで買いたいんですけど絵柄の判定がかなり厳しい。そもそもにそこまで人気あるわけでもないのでキャラ島も狭い。

 

f:id:tori74542:20170924233455j:plain

 ピックアップ3つ、左から「奴は無慈悲な海の女王(コーヒー飲み過ぎ)」、これはなんかストレートに話面白いと思います。一口に北上と言っても色々な奴がいますが、こういうのも結構良いかなと思う。熱くなるならないは置いといて強キャラではあって欲しいというのあるけど、それ以降は色々あっても良い。あと、これは確か既刊だった気がします。なんとなく毎回買えずにいて、今回は縁があったので新刊とまとめて確保。

 中央「IGOb(めるくまある)」、これは東方のときからずっと作家で追ってます。大体わかりにくい話なので10年前に初めて見たときはわかんねぇな~という感想だったんですが、5年前ぐらいからわからないなりに突然好きになった。今回については話よりも潜水艦が何で潜水艦組でたむろしてんのいつもみたいなところに関する説明が良かったです。話全体がどうとかより、強いセリフとかワンシーンがあれば大体OKみたいなところあります。前述の「早苗が手を合わせる奴」もそのシーンが本当に好きなだけだったりするので。

 右「縹の灯(ジュラルミンラブ)」、お船に関しては原作の説明がとにかく少ない(にも関わらず、東方みたいに少なくて良いとはならない世界観)なので、作家なりの説明がされるたびに嬉しくなってしまって評価が上がってしまい、これは上がってしまった奴です。海から敵がやってくるってじゃあ実際やってきたらどうなんのよみたいなところが描かれており、港町、海からやって来る呪い、なんかそういうの。中盤以降の話の流れとしてはあんまり好きな流れじゃないかもしれません。呪いが憑いちゃう辺りとか、漁師やインターネット検索から語られる深海棲艦が100万点。

 

f:id:tori74542:20170924235336j:plain

 モバマス。ここ1年ぐらい割と熱心に拡張してるジャンルで同じ買い方…なんですが、上手くいってるかというとなんか割と怪しいかもしれません。

 東方、艦これと比べてこのジャンルが明確に異なると感じるのは、このジャンルから出てくる本は基本的にファンブックだということです。いや二次創作だから全部ファンブックだろって言われるとまぁそうなんですが、ある程度正直に言うと東方と艦これは素材感があり、設定の薄い原作を叩きとして作者がやりたいようにキャラ造形をして話を組み立てるみたいな。結果的にキャラ作り部分に補助輪が付いたオリジナルジャンルみたいな感じになり、描く方はどうだか知らんけど読む方は大変助かりますみたいなノリで10年ほどやってきたんですけど、モバマスはとにかく原作のキャラが強い。

 そういう中で話が面白い奴を探していこうと思うと上手くいったりいかなかったりですなという感じです。そもそも東方艦これとは界隈の人間の出自もなんか違う気がする。 

 買い方としては東方艦これと同じスタイルで押し通していきつつ、ある程度キャラでやっていったりもします。顔は三村が圧倒的に好きなんですが、話にして面白い奴ではないな…ということで顔と話のバランスが取れているアレやソレを買ってみたり。でも改めて並べてみても誰がアレやソレに当たるのかあんまりわからない程度になっている気もしますねこれ。まぁ初見よりも作家の事前チェックで買う割合の方が多いので。

 

f:id:tori74542:20170925002943j:plain

 左「トラプリの着替えを合法的に撮影したい!!(よむプロテイン)」、ファンブックの界隈なのでファンブックを嬉しそうに買って嬉しくなることができる。今回はコピー本ですが、毎度そういう感じで嬉しくなるので嬉しくなりたい人向け。

 中央「UNDER A PAPERMOON(彦二部屋)」、比較的厚めの本、与太話をめっちゃ全力でやる奴。毎回結構話がぶっ飛んでるのでよくわからない回もありますが平均的には好き。今回は最初と最後のページがかっこいいけど間には妙な漫画が挟まってるし、よくわからない気持ちになるけど好きは好き。

 右「うつつはぎんのふね たそがれはきんのつえ(をしろ)」、表紙が非常に良く、中央に余白を置く奴は信用度が結構あるという持論があります。中央に余白、抽象的な模様、箔押し、遊び紙などといった要素が存在するごとにポイントが加算されていくという仕組みです。こういう奴は最初のページにモノローグと雑踏、キャラが出てくるのは数ページ目からなんだよな~と思って読んだところそうでもありませんでしたが全体的には良かったです。塩見の感じが俺の想いとちょっと違う気もしたけどこれはこれで。最後にちょっとネタがあったのは良かった。

 

f:id:tori74542:20170925003037j:plain

 ノンジャンルです。ノンジャンルというと10年ぐらい前からおじさんばっかり列を作っている外壁の古参のことを指したりしますが、ここでは単にその他です。FGOがちょっと多めですが、作家を追った結果FGOが流行っていますねという感じなのでジャンルとして買いたい感じではないです今のところは。

 あとは結構なパワーを割いてる同人ソフト。これは今でも島を全て周ってチェックしています…が、買う量はだいぶ減りましたね。今だとsteamとか掘った方が色々出てくるんじゃないのという気もしますが、やっぱり白いCD-Rを100円で買って読めない起動しない意味がわからないといった経験をしていくのが経験だなといった思いでやっています。あと今回は東方がめちゃくちゃ良かったんですが、同人誌の話の延長ではないので気が向いたら別途単体で話をするかもしれません。めちゃくちゃ良かった割にめちゃくちゃ良かったという話がそんな聞こえてこなくて悲しいので。

 

f:id:tori74542:20170925003056j:plain

 これは男性向けです。ちんちんの話をしてもしょうがないので話はしませんが、量が意外と多くて自分でも驚いています。各自男性向けが中心で無いにしろそれなりに買いにいく結果、男性向けの島は毎度地獄の様な密度になっているものと思われます。もちろん男性向けにしか興味がない人もおり、それはそれで頑張っているものかと。 


 ということでC92でした。毎回やるのかわかりませんが、とりあえず今回はできてよかったなぁ~というか、今週末にアイマスのオンリーがあるので書かずに次のイベントが入ると完全に終わるなという話があり、なんとか滑り込みましたという状況です。

 ざっと広げると自分がどういう過程で何を買ったか概ね思い出すので何か身になった気がするなとか言いつつ別に何かが身に付くわけではねぇだろという感じなので、まぁできる限りでやっていこうかと思います。

各自の人生

 おっまた1年が経過しましたねお元気ですかということでアニメの話をやります。最近は録画入れたところで完走するのが1~2本ぐらいだったんですが、今季は微妙に多かったし個人的に結構良かった奴もあったので。

僕のヒーローアカデミア

 夕方ジャンプ枠、1期が面白かったので引き続き。昼間にやってるだけあって全体的に丸い上で話は面白く、気付くと1話終わるなという感じで今期も楽しめました。能力モノバトルモノ学園モノなのでありふれたネタではあるんですけど、各人の葛藤とか丁寧に描いてて良かったと思いました。

1クールずつ分割するのかと思ったら1週間休んですぐに続きをやるらしいので引き続き見ていきます。

冴えない彼女の育てかた♭

 1期は正直ふーんという感じというか原作がふーんという感じだったところを義務感だけで頑張ったのでどうにも、という思い出しか無く、2期発表のときももう1クール付き合うのしんどいな…という想いだけが先に来たり。

 いざ見始めてみると序盤はきつかったものの終盤過ぎた辺りからなかなか面白い、いや原作ってこんな話だったか?という流れに。確かに見覚えのあるエピソードはちらほらあるものの、こんな意味のある話だったっけ原作。細かい演出が結構丁寧だったりして、わかりやすいアニメになったのかもしれません。もしくは俺がラノベ下手。

 とはいえ主人公と正ヒロイン(で良いの?冴えない奴)が根本的によくわからないのがあんまり変わらず結構困ります。男の方は衛宮士郎っぽいというか、こういう奴って英雄譚なら別にええけどギャルゲーの主人公となるとお気持ちを考えるのが結構辛く、女の方も何考えてんのかわからない。3期があれば積極的に見たいぐらいには持ち直しましたが、原作追いかけるのを再開する勇気は未だ無ぇな程度に落ち着きそうです。

月がきれい

 新番組を選ぶときにバトルとか転生とか殺しとかなしの普通の現代モノっぽかったらとりあえず予約入れとこうみたいなムーブはあるのですが、その結果引っ掛かって来た奴。本当にバトルとか転生とか殺しとかが一切なく、15歳ぐらいの少年少女の恋、友情、進路といった内容です。公式は中学生日記とか言ってましたが大体その通り。

 主人公が地味系というかモノローグで太宰治を引用するみたいな根暗ボーイでウッとなるのですが、3話ぐらいでそいつが微妙な関係のヒロインと2人きりで月を見るシーンがあり、お前ここで月が綺麗ですねとか抜かしたらぶん殴るし視聴は止める、という気持ちで見守っていたところ「つ…つき…つきあってください!」という謎の暴走を見せ、あーわかる、その暴走の感じわかる、普段全然前に出ない奴がいざ出ようと思うとオーバーランすることってあるよな…とわかりみが発生したため視聴は継続したし今期で1番好きなアニメになりました。

 ただバトルとか転生とか殺しとかが一切ない故に若者が現実的な悩みにぶつかりながら人生をやっていく、という感じの話になり全力で人生をやっていない俺は大丈夫なのか、15年ぐらい戻ってちゃんとやり直さないとダメなのではないかというアレに駆られたりもするのでちょっと重みはあるかもしれません。

 あとは本田未央。見た人はピンと来ると思うんですけど本田未央みたいな女が主人公のヒロインの間を引っ掻き回し、でも別に悪い奴じゃないんだよな本田未央は。

 まとめると、文学根暗野郎が月がきれいをキメようとしてつきあってくださいまで突き抜けちゃったり、男との距離感がヤバい本田未央がサブキャラとして八面六臂の大活躍とかそんな話でした。最後の電車もありがちっちゃありがちだけど結構好きです。EDでその後を明確に示しすぎたのはちょっと蛇足ではと思いましたが。(これまでのEDで流れてた程度の仄めかしで十分じゃないですか?)

エロマンガ先生

 エロマンガ先生ってなんだよ…と思って録画したもののどうしてそんな名前になったのかは最後までわからなかった。ラノベ作家の主人公と絵描きの妹が…今期作家多くない?若者はみんなクリエイティブなの?

 これについてもバトルとか転生とか殺しとかは一切無いんですが、方向性として完全に逆というか頭ハッピーな感じなので全体的にハッピーになれました。関西では月がきれいと続けて放送しているため、2本セットで1本のアニメなんじゃないかというバランス感覚だと思われます。月がきれいを見て人生これで良かったのかという気持ちに後にさっとこれを見ることでどうでもええな人生という気持ちに戻していくことができる。そういうアニメ。

正解するカド

 別世界から宇宙人みたいなのがやってきて、人類にオーバーテクノロジーを提供したら…みたいなSFモノ。最初シンゴジラに似てるとか言われて実際似てるかもしれないって思うぐらいには政治含みの話というか、日本で前述のような事象が実際に起きたら多分国連に怒られますみたいなのをやってて結構面白かったです。

 …面白かったんですが。終盤になって話がどんどんロクでもない方向に転がり、実は宇宙人が人類の中にも混じってて急に思い出しました、宇宙人同士で対立を始め、これまで感情が薄かった宇宙人が突如主人公に対して異様な固執を見せはじめ、最後は、子供が、ホモ、時間圧縮、バトル、何やねんこれという感じで幕を閉じました。

 少なくとも前半は本当の人間社会に嘘のものが持ち込まれたら…という正しくSFっぽいことをやってたんですよ。なのにどうして終盤で数人の対話だけで終わる意味不明な展開になるのか。いや2クールぐらいやって紆余曲折の結果、交渉官の主人公と宇宙人が対峙するみたいな展開はありだと思うんですよ。ただいきなり襲われて、人間側に混じってた宇宙人が記憶を取り戻してぺろぺろぺ~~って舐めてんのかお前。

 そもそも1クールでは足りない話だったのか、途中で何らかの変更が入ったのか。何だかわかりませんが、最高のスタートを切ったのに最終的に変なことになってしまったで賞の獲得です。この賞はくまみこなどが受賞していることで知られています。

 

以上、2017年度春の部でした。月がきれいエロマンガ先生の食い合わせが非常に良く2つ足して1つなのではと思ったのと、カドが変なことになったで賞が印象に残る四半期となりました。色々あるよな人生は。

四季のエッセイ

 ゲームの話してねぇな~とか思いながら過去ログを見たら最後にやったのが東方紺珠伝とか書いてあっていや普通に1年前じゃん、俺はこの1年間何を?と思ったので唐突に1年分まとめて消化しようかと思います。

 全部書いてからふと思い立ってスマートフォン表示でプレビューしてみたら破滅的な見た目になったんですが、まぁ冷静に見るとPC版で見ても概ね破滅的な見た目なので諦めましょうという境地に至りました。各自諦めるなどの対策を取って下さい。

 

スバラシティ

 2015年の秋頃に。もう少し前に流行ったThreesに近いと言えば近い感じのパズル。やっぱり電話ゲーはこの手のマス目をタッチしていく奴がしっくり来る気がしますね。全体的に手触りも良く、毎日4時間とかやってた時期もありましたが1週間ぐらいひたすらやったら満足しました。

 やっぱり電話には電話に適したゲーム体系みたいなものがあるなというのがいくつか電話のゲームやった感想で、具体的には縦持ちでいつでも中断できて高速に再開できて複数のオブジェクトから任意の物体を選択するみたいな奴で(これはカーソル操作だとやりづらい)、具体的にはDungeonRaid、スバラシティ、パズドラ辺りかなと。この辺を満たしてないとどうしても移植感というか本当は電話でやりたくないけど電話しか持ち歩いてないから電話でやるわみたいな感じになってしまうと思いました。

 後述のデジタルTCG系も電話というかタッチパネルが最適だとは思うんですが、なにぶん相手が居ることなので中断再開が厳しいのと、何故かみんな横画面にする。なんとか縦にしてくれないかな。

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ

 アニメも終わったか終わらなかったかの辺りでリリースされて、まぁなんか2クール見てキャラは結構好きだしやってみるか~という感じで始めた奴。全体的に動きはちゃんとしてる、音ゲー部は譜面が結構良い、キャラ育成と音ゲーの混在みたいな奴でまぁぶっちゃけラブライブの丸パクリだけど三村かな子の顔は好き、とかそういう感じで1年間も付き合ってしまいました。

 いやしかしゲームは本当に単調です。前述の通り譜面が結構良くて全体的にレスポンスも悪くないので手触りは良いんですけど、自然回復するスタミナが続く限り譜面を叩く叩く叩く。定期的に行わるイベントもひたすら叩くだけなのでそれ以上の何もありません。もうちょいなんとかしてくれよって感じはあるんですが、キャラゲーらしくキャラ方面はかなり丁寧に作り込まれる反面ゲームパートはまぁおまけやろ…みたいな感じで根底的に凄く単調。とはいえそんなモンを1年間続けてしまったのでそんなモンかもしれませんね人生は。

 あとキャラ育成パート、ということでキャラを育成するとスコアに影響が出ます。ラブライブのときもそうだったんですけど、リリース直後にコモンカード並べてフルコンしてもスコアS行かなかったわクソゲーみたいな言説は流れて、まぁ音ゲー原住民からすると結構ショッキングな出来事かもしれません。

 例えばSTGで買い物して自機強化みたいな奴が受け入れられない時期が人間誰でもあると思いませんか。思いませんか。買い物はご法度コンテは無礼、死にながら少しずつ覚えてノーコンしろってのもまぁそれはそれで1つの哲学というかそういうのはあるんですが、2015年だか16年だかになると動的ゲームにも優しさが必要だなみたいな丸い考えに至った部分はあります。これに関してもキャラをお育てしてるうちになんとなく地力もついて上達していく面白さみたいなのはあるので、本質的な部分はスポイルされてないし別に良いのかなと。

 トップランカーになるために凄い量のキャッシュが必要という話はありますが、トップランカーになりたいけど払えないという方はお帰り下さいとかそういう感じで概ね問題ないと思います。

MHX

 これも近代のゲームとして多少は動きを軽くする方向に舵を切ったMH新作。後進のゲームがどんどんとスタイリッシュな方向に行く中、良くも悪くも鈍重な動きの自キャラを制御するゲームという感じだったシリーズですが、ここに来てようやくといった感じでしょうか。特殊アクションを色々と追加し、気持ちスタイリッシュでダイナミックなアレができるようになった感じです。

 併せて敵側の動きも色々と変わっており、大分マンネリ感が出ていたところの気分を変えようという意志が見えます。良い意味で期待を裏切るような変わった動きをする新顔が色々と追加されており、結構新鮮な気持ちでやれるんじゃないかと。

 …と書いたは良いんですが、100時間もたずに終了しました。まぁなんだろうな。1つのシリーズ1000時間も2000時間もやったら流石に飽きませんか?装備カスタムとかもなんかそんな求道せんでもええわ…みたいな年寄りになってしまったので一通りやって終了です。もう若くねぇよな業界だと。

ハースストーン

 良い具合に日本語版が出て身内で初める流れがあったのでこれも2015年秋頃に。TCGがやりたいならぶっちゃけMTGで良いのでは…ってずっと思ってたんですけど、これは結構凄かったです。MTGには何が出来て何が出来ないのかを徹底的に分析して要素を取捨選択、デジタルTCGとして適切な形に落とし込めてるんですね。

 具体例をいくつか挙げると、クリックによるN択とドラッグドロップで操作を完結させそれで実現できないことはやらせないとか、トークン生成カードを使うと実際にカードが生成されるとか、非公開領域のカードを強化するとか、環境に存在する全カードからランダムで選択される要素とか、カードにボイスや派手なエフェクトが付いてるとか。デジタルが苦手な部分を徹底的に削ぎ落とした上で得意な部分を伸ばされてる感じで、めっちゃ研究してんなという出来でした。

 逆に難点としては過剰とも言えるランダム要素とデザインの幅の狭さでしょうか。ランダム要素に関してはある程度は臨機応変な対応力を問うみたいなところでシンプルにした分単調になりがちな展開を揺さぶる役目もあって良いとは思うんですが、そんなに酷いランダム要素要るか???というカードもちらほらあり、デジタルでやりたい放題できるからって調子乗ってんじゃねぇゴラって気持ちになることもあります。

 デザインの方もシンプルにした弊害みたいなところはあり、他のTCGにおける多色とか複数勢力混在みたいな奴が無いので作れるカードの幅が結構狭いなという感じ。また、ユニット同士が直接殴り合う仕組みなのでいわゆるシステム生物、非戦闘要員みたいなのが作りづらい構造になっているのもこの傾向を強めていると感じます。ユニットを直接殴れるのはゲームがスピーディーになって良いんですけど、どうしても問題はあるよねってところで。

 このゲームに関しては今も続いており、なんかぼちぼち楽しんではいます。しばらく環境のバランスが凄い悪かったんですが、新カードが追加されて多様性が出たようなそうでもないような。

factorio

 マインクラフトやったことないので知りませんが、マインクラフト工業化Modみたいな奴だそうです。いきなり木を何個石を何個集めて斧を作れみたいなクラフト指令が下され、ええ~クラフト?おじさんクラフトはよくわからないよ、だってクラフトは創造性が要求される若者のゲームでおじさんみたいなおじさんはお断りなんだろ~とか言ってるうちに200時間ぐらい経過しました。恐ろしいですね。

 リンク先のムービーを見て頂くと雰囲気わかるかもしれないんですが、2Dマップの上にベルトコンベアや自動アームを敷き詰めて自動で鉱物を掘ったりアイテムを生成したりさせるゲームです。タイトル通り工場を作るみたいな奴だと認識してもらえれば。

 例えば冒頭みたいな感じで鉄をN個、石をM個集めて新しいアイテムを100個作りましょうみたいな流れになるので頑張って拾い集めて組み立てるんですが、拾うのにも組み立てるのにも時間が掛かって面倒臭い。じゃあ鉄を自動で採掘する機械を鉄鉱石の鉱床の上に建てて自動採掘させましょう、集めた鉄をベルトコンベアで流して石と合流させて自動組立装置に投入しましょう、各種装置に燃料を入れるのが面倒臭いので電力ネットワークを構築して完全自動運転しましょう…みたいな流れでありとあらゆる作業を自動化して生産ラインを無限に拡大していくのがメインの作業です。

 ゲームの目的として手作業だと100年ぐらい掛かりそうな量の材料を集めてロケットを組み立てて飛ばしましょうみたいな奴は提示されるんですが、ある程度慣れてくると工場の効率化と拡大が目的になって止め時を失う感じのアレでした。自動化ライン構築とか都市の拡大とかリソース管理とかそういう奴にピンと来る人はまぁ外さないと思います。現在早期アクセス版で20ドル程度。

ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団

 日本一ソフトウェアの3DダンジョンRPG。言ったら悪いですが日本一って繊細な調整があんまり得意じゃないイメージで、この手のジャンルはあんまり上手く行かないのでは…という不安があったのですが蓋を開けてみると素晴らしい出来で。

 「最大40人パーティー」「ダンジョンの壁を破壊」みたいな刺激的な文言が公式サイトには並んでますが、実態としてはかなり無難な形に整理されたシステムとなっています。例えば40人については1~8人を1つのグループとして取り扱って最大5組、通常攻撃は各人が個別でできる、魔法攻撃はグループ全体で行動みたいな感じです。革新的とまでは言いませんが既存の奴とはちょっと味わいが違う感じになっていたりして程よいバランスなのかなぁと。レスポンスが良くて、ダンジョンの構成がまともで、ちょっとだけ新しい要素があったらまぁ120点ぐらい付きます。

 それとストーリーが良い。ディスガイア2~5やった感じだともうストーリー無い方が良いでしょみたいな認識になるぐらいだったんですが、これに関してはかなり面白い話になっていると思います。エンディングとか感動的だし。

 またフレーバー的な側面とシステム的な側面の絡みも良く出来ています。設定として「パーティーメンバーは全て人形で、プレイヤーは人形に指示を出して迷宮探索をする」みたいな話になってるんですが、人形なのでクリティカルを受けると手足が吹っ飛んでステータスが下がったり、頭が吹っ飛ぶと即死したりとか。人間でやると部位負傷みたいな曖昧な表現になるところを、明確に部品が吹っ飛ぶエフェクトで表現できたり、自然に修理できたりするのは上手いなと感じました。

 問題としては、まぁ1作目ということもあるんですが細かいバランスとかUIとかが色々微妙だったかなと。職業間の格差…というか魔法が強すぎるんですよね。あとUIに関しては前述の40人を管理するのが結構大変。これに関してはプレイヤー側の慣れもあるので一概にゲームが悪いとも言えないんですが。ディスガイアとかは回を重ねるごとに神経質にこの辺対応してくれるので、あと2~3本作ったら概ねやりやすくなるんじゃないでしょうか。

 あと、問題とまでは言いませんが前述の刺激的な文言が無難な形に丸められたのはちょっと心残りだった感じもします。ディスガイアがマス目SRPGみたいな奴をぶち壊す構成だったように、これも40人チームや壁破壊とかで2DダンジョンRPGをぶち壊したかったんじゃないかな…と。今の形で続編を続けていけば新しい定番シリーズになるとは思いますが、日本一らしさというかディスガイア的な?そういうぶち壊し要素を上手く組み込むことに成功した奴も見てみたかったかもな、という気持ちがどうしても残る感じです。

Undertale

 海外のレトロ風味RPG。MOTHERのようでMOTHERではない、ネタバレ絶対禁止などの刺激的な評価が巷で踊る一品です。非公式の日本語パッチが出たみたいでいよいよネタバレされそうだなという雰囲気になってきたのでさっとプレイ。一応ネタバレはしないつもりですがやってないなら先にやった方がいいかも。

 誰も死ななくて良いRPG、みたいな奴で敵を説得したり何だりして倒さずに戦闘を終了できるみたいなのが特徴でしょうか。全ての敵に細かな説得方法が用意されていたりして、とにかく作りが細かい。雑魚キャラ1体1体に個性があり、それが無闇に殺してはいけないという説得力にも繋がってきます。

 そうなると反面殺したらどうなるのかみたいな気持ちも発生してくるんですが…とまぁそういうゲームプレイヤーが感じるであろう気持ち、やりそうな行動とかをかなり細かくキャッチしており、こういうのなんて言うんですかね。ナラティブ?とにかくゲームとプレイヤーが対話しているような空気感が発生してきて大変良いです。質問に「いいえ」で答え続けると返答内容が変わるみたいな小ネタが無数に存在し、ゲーム世界の厚みが出ていると思います。

 ただまぁこの手のゲームにありがちな説教臭さがやっぱりあり、積極こいてんじゃねぇクソ外人がという想いも発生するにはしたんですが、真エンディングまで見て改めて振り返ってみるとまぁ…名作だな…という感じで折れました。名作はちょっとぐらい説教してもええねんな。

 

 

 以上7本でございました。これ以外の時間は全てパズドラに割り当てられていたとご理解頂ければと思います。しかし記憶だけを頼りに書いていくと良かったゲームだけが残る感じで素敵かもしれませんね。思い出はいつだって美しい。ポケモンGOの悪口でも書こうかなと思ったんですけど、もう散々悪口書かれてるし1~2週間触ったぐらいで何がわかるんやという自問自答もありお流れしました。汚い部分は流してしまえば美しいんだよな。

忘れられぬ傷を残して

 月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なりとか言ったりするそうですが、それはそうとして冬アニメが終わり、春アニメが終わり、2016年も半分を過ぎました。早いですね人生は。そういうことで春アニメ回です。冬アニメ回は欠番となりました。

ジョジョ4部

  えっ今季は4部のアニメ見てもいいのか!ということで遂に4部です。4部が一番好きな人間なので欠かさず見てますが、3部同様に隙がない作りというかとにかく丁寧ですね。原作そのまんまで素晴らしいと思います。

 原作そのまんまである以上、そもそも杜王町という都市の住人自体がなんか異常に暴力的だったり(お前ら本当にこの町を守りたいと思うか?)、その解釈はどうよみたいな無理矢理っぽい能力バトルもあったりしますが、まぁなんか原作好きだとそのまんまが良いんだよな。トニオ回とか最高すぎたし。

うしおととら

 前期からの引き継ぎ。分割2クールで40話弱やったんですかね。原作未経験で見始めて、最初はなんかど安定な感じだな~と思って安心して見てたんですが、いつの間にかなんだか雲行きが怪しく。なんか作ってる側とのテンション差を感じるんですよ。うおおおここは盛り上がるシーンだ!盛り上がれ!って感じの絵が出てくるのにこっちはえ…何?そうなの?みたいな曖昧な表情で見送ることしかできない感じ。最後の方で具体例を出すと「◯◯は白面の顔になるのだァッ」みたいな奴ですね。え?なんで?どういう論理的整合性があるのお前?

 これはもう推測なんですけど、おそらく原作は絵の勢いで上手いこと説得してるんじゃないでしょうか。面白い話には細かい理屈はあんまり不要で、勢いでゴゴゴーっと読ませてしまうパワーがあります。そのパワーに当てられた製作者側がファン向けに作ったダイジェスト映像がアニメ版で、これが初見だとちょっとテンション高いよお前という気持ちのずれが出てしまうのではないかと。前述のジョジョにしても、3部のラストとか空中を飛びまくりでファンじゃなかったら何なんだこの映像はってなるかもしれないし、そう言われたら仕方ねぇなってなりますね。

 とは言え面白くないわけではなかったです。普通ぐらい。なんか機会があれば原作を見てみたい気もする。

ジョーカーゲーム

 身内からの推薦で。なんか小説原作があるスパイものです。割と現実寄せというか、戦前にこういうスパイ機関があったらどうだろうみたいな短編連作みたいな奴。内容は結構難しく、謎が提示された時点では話がよくわからないまま、気づくと解決編になっていてそういう話だったのか~となってしまったりもして、有識者に解説してほしい感じではあったかもしれません。面白いのは面白かったです。この難しくてよくわからんけど終わったらなんか面白い気がするし誰かに解説して欲しい感じは攻殻機動隊っぽいかも。制作会社同じだった気もする。

くまみこ

 山奥の田舎で女の子と獣がよろしくやる奴。いや普通の日常奴です。原作の方はしまむら回がちょっと話題になって俺もその辺りから入りました。

 概ね原作通り、女の子の挙動については原作よりも凄いところもあったりして大変に良アニメだなぁという感じだったんですが、終盤に突如思い切ったオリジナル要素が入り嫌な方向に話題になったり原作者が謝罪したりと散々な終わりを見せた悲運の1本。個人的にはオリジナル部分も十分ありだと思うんですけどね。日常話を1クールのアニメにしようと思ったら何らかのフックが無いと綺麗に追われないじゃないですか。それでああいう…サイコパス野郎がサイコパスを極め……少女は精神病を…

 それでも最初から最後まで概ね好きです。アニメは原作じゃねぇんだから、原作通りにやって面白いのも結構だけど好き放題やって同人誌かよ~ってのもそれはそれで良いんじゃないでしょうか。とか書いてるうちに公式が火に油を注いでいたりして、トラブル対応の微妙さが露呈されていてアレであります。

迷家

 Twitterか何かで誰かが「これに期待している」と1話が放送される前に言っていたのでじゃあ見とく…?ということで見始めたオリジナルもの。社会から隔離された村に行くと人生をやり直せる、みたいな都市伝説に釣られて集まったダメっぽい若者たち20人ぐらいがバスに乗って山道を行くところからスタートみたいな奴です。

 本当に10人だか20人だか出てきて順番に自己紹介していくので、あーあーこれは2話辺りでもりもり死ぬ奴だな、めっちゃ楽しみ~と思ったら話は進まないわ誰も死なないわで、1人2人行方不明が出たり帰ってきたりしながら大雑把に12話やられて何事も無く終わった。お…お前…

 10人だか20人、今公式サイトに行って数え直したら31人居たので31人として下さい、31人居る状態でどうやって話を進めていくかというと、例えばなんか事件が起こってこれからどうしようみたいなとき、

事件だ!!!!

主人公「困っちゃうよ…」

アホそうな女「私興味ない~」

カルト信者「殺すのです!殺すのです!」

仕切り屋「お前らはそんなんだから」

デブ「おなか空いたよ~~~」

その場に居る人間が役割に応じた語を1人1文ずつ喋るというなんかもうとんでもない動画を見せてくるんですね(追記:ストーリー上で期待される役割というわけではなくキャラ属性語みたいなのを毎回喋る。デブは毎回腹が減っている)。導入とかではキャラ紹介も兼ねてこういうのよくあると思うんですけど、本当にずーっとやってる。事あるごとにやってる。それが話に大きく寄与してくるかというとそうでもなく、終盤はその中から数人の話をなんとなく綺麗に丸めたフリをして終わる。

 意味がわからないかと言うと意味はわかるんですけどどうしてこういう動画を作ろうと思ったのかわからないというか誰が面白いんだこれ、といった感じでした。超常現象モノ、ホラー、ミステリ、人間が揉める奴、どれかな~と思ったら中途半端にどれでもなかった。単によくわからないちんたらした話がダラダラと12話行われただけでした。

僕のヒーローアカデミア

 元々ジャンプには縁が浅く今何が連載されてるのかとか全然知らないんですが、これは結構人気のある話みたいです。学園+能力バトルみたいな。ジャンプから連れて来られる奴らはやっぱり基本が堅くていいですねという感じ。主人公の成長があり、バトルがあり、頼れる先輩、強力な敵、可愛い女の子など。正統派で安心して見れると思います。

 てっきり1年間やるものかと思ったら1クールで終わってチュートリアルが終わったぐらいでぷちっと切られてしまったのですが、一応2クール目以降も予定されているらしいので楽しみにしておく感じで。ごく個人的な意見ですがカエルの女の子の胸に触るエピソードが必要以上に興奮するのでもっとやって欲しい。

re:ゼロから始める異世界生活

 異世界とか転生とか勘弁してくれや…という態度だったのですが、周囲の評判があまりにいいので2~3話目辺りから参入。結果、めちゃくちゃ面白いのではないかということになりました。

 内容としてはよくある異世界転生(よくあるらしいけどこれがよくあるということに未だ違和感ある)にループものを足した奴です。お前そんな人気のある奴と人気のある奴足したら上手くいくとかカツカレーじゃねぇんだからよ…と思いきや見せ方が異常に上手くてぐいぐい引っ張られる。原作未読なのでよくわからないんですが、これはアニメの切り方とかが上手いんじゃないですかね。話がハイペースで進んで急展開、ここでどうなる!ってところでドンっとタイトル出してエンディングが出される、とにかく23分間が短いアニメだと思いました。

 今は2クール目に入って割と重たい話…というか初期と全然違う話ですね。こういう話を聞かせるために1クール掛けて引っ張りこんだとするとその構成自体も上手いのかな、という感想です。初期も今も共通するのはギャルゲっぽさなんですよね。波乱の起き方とか、ここ一番のバシッとした演出とか1枚絵っぽい。主人公の痛々しい感じも…どうなんだろうねアレは。シュタゲとかだとアレ自体が最終的に重要な要素となって帰ってくるんですが、そういう観点だと主人公は淡々とウザいだけでちょっと嫌は嫌かもしれません。

 とにかく、要素は大体既存のものなのに見せ方だけで劇的に面白い最高の奴だと思いました。枯れた技術のなんちゃらだよな。

はいふり

 なんか4文字だし録画入れとく?と思って予約したんですが、最速放送が終わった瞬間に実ははいふりハイスクールフリートでした!ハイスクールフリートをよろしく!!!って宣伝されまくってるのが見えてああそう…そうなの……という虚無の気持ちを味わって原点割れスタート。

 その状態から見た1話なんですが、もう全然意味不明なんですね。前提として海面上昇によって世界は大分海中心になっていて、あとなんか色々あって日本は女性中心とした海軍的な奴が構成されており、主人公はその養成学校に入学するみたいな話なんですけどまずこの設定が結構クセがあるわけじゃないですか。海面が上がったら実際どういう感じになるのか、結果的に今はどういう世界なのか…みたいな。

 

 それをどうやって導入しようとしたかというと、1話掛けて日常系の皮を被らせておいて最後でドーンみたいな奴。もう全然わかんねぇ。まず日常が日常じゃないですからね。女の子ばっかりの海軍学校とか、前述の細々した設定がガガーっと説明されるんですけど説明されただけだとよくわからない。その日常が我々のものと違うんだから、それをひっくり返してドーンみたいな演出されたところで意味不明なままに決まってません?まどか近辺から無限に出てきた◯◯と見せかけて××みたいな奴って◯◯が世間一般の共通認識として存在するから成り立つと思うんですよ。例えば

魔法少女もの(メルヘンな感じの戦い)

→実はデスゲームでした

学園部活もの(美少女が淡々とだべる)

→実はゾンビものでした 

みたいな。それに比べてこのアニメは

海面上昇やその他歴史的な経緯により海中心の社会が発達し、その中でも海軍は女性中心の構成になっており専門の養成学校もあった。そこに入学した主人公の学園生活

→演習に放り出されたら味方に撃たれちゃったししかもこっちが反乱したことになってるよ~

 頭おかしいのかお前???矢印の前も後ろも一切わからなくてヤバいんですよ。いや前はわかるかな。前だけを2~3話掛けてやってもらったらちゃんとわかったと思うわ。全体がわからないうちに謎だけが発生し、キャラクターは困っているけどこっちはなんで困っているのかさえもわからず困っている。海面上昇は隠したいの?隠したくないの?入学直後にいきなり演習に放り出されるのは普通なの?そうでもないの?じゃあ撃たれるのは?もうなーーんもわかんねぇよお前!!!そんな中、制作側だけは勝手に盛り上がってるんですよ。はいふりは実はハイスクールフリートでした。ホームページも各種宣材も差し替えたからよろろ~。ぶん殴るぞお前。ぶん殴るぞお前????

 前述のre:ゼロに関しては既存のものを引っ張って来てその見せ方が最高で最高とか言ったんですが、これは完全に逆で全てが見た目コピー。見た目コピーってTCGで誰かが使ってるデッキを横から見て仕組みや詳細なレシピを一切理解せずコピーするみたいな言葉なんですが、完全にそれだと思います。何を隠して何を隠さないのか、1話終了時点で何に驚かせたかったのか、各話タイトルが最初じゃなくて最後に出るのはどういう効果があるのか、もう全てが何かを借りてきたような作りでありながら元がどうしてそうなっているのか一切考慮せず無様な見た目コピーを形成しているんですよ。そうじゃないですかこれ?絵そのものやOPの歌がとても良いのが哀愁を誘う。金があったんだろうな。流行ってるアニメ全部合成した最強のアニメを作ります~とか言って引っ張り出した潤沢な資金がよ~~~~。

 それでも我慢して見続けていたんですが、謎のウイルスが人間や機械を狂わせていた、みたいな話が出たタイミングでもう無理だと思って止めました。俺はこれを"下船"と呼んでおり、まぁまぁ正しい行為だったのではないかと思うのですが、最終話まで見た勇者達は思ったより怒ってないというか、最終話1個前までの皆さんのキレ方から比較すると最終話後は何だか穏やかだったので、最終話はある程度納得感のある締まり方をしたのかもしれません。見ねぇけどな。ということで今季唯一のある程度見て切ったアニメでした。

 

以上でした。相変わらず文句が長いんだけど良い奴は根本的に良いとしか言えない反面良くない奴には理由があって良くないってなるので文の量が増えるという問題があり、俺が悪いわけではないと思いますね。悪いかもしれないな。

 

追記:

1話だけ見た奴もあるにはある

パンでPeace!

身内が「ガルパンみよ」って言ったので釣られて見に行ったらガールがパンを作っていた。悲しかったけどその呼称自体は面白かったのでこのアニメを5分間見た行為はトータル黒字だったと思っています。本編は特に面白くはない。5分アニメという敷居の下でも2話を見る気が1ミリも起きなかった

ネトゲ

流石にちょっと気持ち悪いかな…と思ってギブ。ネトゲのPTが全部リアル女の子だったら…とか考え始めるようになったらもう諦めてトラック転生するしか無いと思う

無題

 10周年に寄せて、ということでエディタを開いてみるも特に書きたいことも思い浮かばない2015年冬。10年前というとホームページという概念をブログが駆逐し始めた~し終わったぐらいの時期でしたが、2015年ともなるとブログは99%ぐらい広告になって、あとは概ねtwitterとかになったような印象があります。お元気でしょうか各位。

 19歳が29歳になってそのうち30歳になりまして、何があんまり変わったということも無い気がしますね。色々なことへのやる気が薄ぼんやりとした感じになって歳っちゃ歳かもな~と思う反面デレステのイベントは毎回2万~5万位ぐらいに入ってるし、パズドラもやってるし、まぁやることはやってるというか。10年前は据え置きがダルいなぐらいの気持ちだったのが今は携帯機も充電がダルくて電話でやれたら楽だなになったので、39歳ぐらいになると何もかもが面倒になって、69歳ぐらいで人生が面倒になって死ぬのかもしれません。よく出来ているものです。

 ゲームも今年は全く新しいのやってない気がします。一応毎年今年のまとめとかは書いてたんですけど、今年やった新規を振り返ると世界樹ダンジョン、ゼノクロとスプラトゥーン、あとデレステとMHX。前3つは年半ばでまとめて書いたので今年はまぁ終わりということだと思います。いやデレステに関してはちょっと何かまとめたい感じもある。ゲームからの歩み寄りとかそういうテーマあるじゃないですか。もう30を目前にするととにかく歩み寄って欲しいというかそういう精神状態を迎えていくわけですけど。

 MHXの方も精神状態に大分変化があって、人の装備構成とか動きとかはMHP3の後半辺りから割とどうでも良くなっていってはいたんですが、20時間ぐらいしかやってない4Gを経て、今回割と本格的にどうでも良くなったなぁとか。いや自分の装備作るときはある程度計算掛けたりするんですけど、ストーリー途中とかいつにも増して適当なモン着てるし、人の着てるものとか本当どうでも良くなった。野良という概念をやってないからですかね。MHP2G辺りで身内を強く躾けておいたので、8年近くも経って介護してもらえるわけですね。いや文句も言われるけど。こういうのって社会じゃないですか?そうでもないですか。とにかく黙っていても極端に変な動きをする人間が身内にいないし、敵も弱いから別に良いかな~と思ってしまいます。極端に変の基準も…大分下がったな。意味もなく一式装備着てる奴とかは未だに変判定出るけど。

 

 脈絡も無くガーッと書いてみるとなんか意外と長い文になりますねという感じですね。昔はこういう脈絡の無い奴を365日書いてたと思うともの凄いなというか頭大丈夫ですか?という気持ちにはなりますが、人生のうち一度はそういう時期があっても良いんじゃないんですかね、ということで何事もなく10周年でした。

 完全にクローズするのもまぁ手と言えば手なんですけども、年に数回は何か長い文を書くところもあったら使うかな、ということで概ね11年目に続いていくのでは無いかと思います。新しいゲームやってないとか言いつつ同人系とか買い切りアプリで少しだけやってた気もするのでその辺の話とか。あとアニメとか。

2015夏祭

 何のゲームをやったかみたいな話、twitterで書き散らすとなんとなく書いた気になったりするんですけど、アレ凄い検索性が悪くて、以前にゲームをやったときどうだったかな~みたいな話をほじくり返すときにブログに書いてないとイマイチわかんねぇよなみたいなことを思う機会がここ最近頻繁に発生したので書いていくことにします。

 

東方紺珠伝

 

 とりあえず会場で買ってN~Exまで終わらせました。今回かなり特殊な形式で、残機という概念が無く、死んだ場合に直前からのリトライになります。リトライ回数が無限なので戻り復活というかステートセーブ有りみたいな雰囲気になりますね。元々スペルカードって形式と相性が良いのもあって全体的に割とまとまってる印象です。ボムがもらえる条件が比較的高いリスクを取らせる奴なのもメインシステムと良く噛み合ってるなーという感想。

 

 死にながら進めるということで難易度自体は高くNの段階から攻撃自体はこれまでのH~L相当。文花帖とかそっち方面のゲームだと考えとくと雰囲気近いのかもしれません。Exはいつものシステムに戻るんですが…なんでしょうね。個人的な意見では物心ついて以来最難関のExだったような気がします。風以降のExなんて2桁回掛かった記憶無いのに今回は4~50回やらされて無理無理だよ~とか言いつつ1週間ぐらいやって終わったぐらい。なんだろうな。本編の流れで調整して感覚狂ったんじゃねぇのみたいな。

 

 前述の通り挑戦的なシステムが割と上手く消化出来ててよく出来てるなーというのが基本印象なんですが、ところどころうーんってところもあって、例えば残機無しと言いながら死ぬ度にパワーが-0.01されるところとか。アマノジャクのノーアイテム実績といい、妖精大戦争の金メダル(弾消し無し)といい、なんか最後の最後で捨てるべきものを捨てられないのかなみたいな気持ちになりました。あとは不満というか要望に近いんですけどステートセーブデータの扱い。最後のセーブポイントからはやり直せるけどそれより前からはやり直せないとか、セーブデータとして人に渡せないとか、リプレイ取れないとか。技術的に難しいものがあったのかもしれませんがこの辺は是非なんとかして欲しかったです。

 

 個人的な話だと、今回は初プレイからクリアまでニコニコで配信しながらやってみたんですが、初見殺しの山なので1人で鬱々とやるよりかは気持ちは楽だった気がしますね。同じ所で無限に死ぬので見てる方としては人生が辛いかなーと思ったんですけど意外に好評で、終わった後にあとがきを読んでみたらIWBTGっていうリトライ無限の即死アクションゲーが発想の基にあったみたいな事書かれててあーなるほどなーって思いました。人が理不尽に死ぬのは結構楽しいもんです。