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第四部、流浪の民編

各自の人生

 おっまた1年が経過しましたねお元気ですかということでアニメの話をやります。最近は録画入れたところで完走するのが1~2本ぐらいだったんですが、今季は微妙に多かったし個人的に結構良かった奴もあったので。

僕のヒーローアカデミア

 夕方ジャンプ枠、1期が面白かったので引き続き。昼間にやってるだけあって全体的に丸い上で話は面白く、気付くと1話終わるなという感じで今期も楽しめました。能力モノバトルモノ学園モノなのでありふれたネタではあるんですけど、各人の葛藤とか丁寧に描いてて良かったと思いました。

1クールずつ分割するのかと思ったら1週間休んですぐに続きをやるらしいので引き続き見ていきます。

冴えない彼女の育てかた♭

 1期は正直ふーんという感じというか原作がふーんという感じだったところを義務感だけで頑張ったのでどうにも、という思い出しか無く、2期発表のときももう1クール付き合うのしんどいな…という想いだけが先に来たり。

 いざ見始めてみると序盤はきつかったものの終盤過ぎた辺りからなかなか面白い、いや原作ってこんな話だったか?という流れに。確かに見覚えのあるエピソードはちらほらあるものの、こんな意味のある話だったっけ原作。細かい演出が結構丁寧だったりして、わかりやすいアニメになったのかもしれません。もしくは俺がラノベ下手。

 とはいえ主人公と正ヒロイン(で良いの?冴えない奴)が根本的によくわからないのがあんまり変わらず結構困ります。男の方は衛宮士郎っぽいというか、こういう奴って英雄譚なら別にええけどギャルゲーの主人公となるとお気持ちを考えるのが結構辛く、女の方も何考えてんのかわからない。3期があれば積極的に見たいぐらいには持ち直しましたが、原作追いかけるのを再開する勇気は未だ無ぇな程度に落ち着きそうです。

月がきれい

 新番組を選ぶときにバトルとか転生とか殺しとかなしの普通の現代モノっぽかったらとりあえず予約入れとこうみたいなムーブはあるのですが、その結果引っ掛かって来た奴。本当にバトルとか転生とか殺しとかが一切なく、15歳ぐらいの少年少女の恋、友情、進路といった内容です。公式は中学生日記とか言ってましたが大体その通り。

 主人公が地味系というかモノローグで太宰治を引用するみたいな根暗ボーイでウッとなるのですが、3話ぐらいでそいつが微妙な関係のヒロインと2人きりで月を見るシーンがあり、お前ここで月が綺麗ですねとか抜かしたらぶん殴るし視聴は止める、という気持ちで見守っていたところ「つ…つき…つきあってください!」という謎の暴走を見せ、あーわかる、その暴走の感じわかる、普段全然前に出ない奴がいざ出ようと思うとオーバーランすることってあるよな…とわかりみが発生したため視聴は継続したし今期で1番好きなアニメになりました。

 ただバトルとか転生とか殺しとかが一切ない故に若者が現実的な悩みにぶつかりながら人生をやっていく、という感じの話になり全力で人生をやっていない俺は大丈夫なのか、15年ぐらい戻ってちゃんとやり直さないとダメなのではないかというアレに駆られたりもするのでちょっと重みはあるかもしれません。

 あとは本田未央。見た人はピンと来ると思うんですけど本田未央みたいな女が主人公のヒロインの間を引っ掻き回し、でも別に悪い奴じゃないんだよな本田未央は。

 まとめると、文学根暗野郎が月がきれいをキメようとしてつきあってくださいまで突き抜けちゃったり、男との距離感がヤバい本田未央がサブキャラとして八面六臂の大活躍とかそんな話でした。最後の電車もありがちっちゃありがちだけど結構好きです。EDでその後を明確に示しすぎたのはちょっと蛇足ではと思いましたが。(これまでのEDで流れてた程度の仄めかしで十分じゃないですか?)

エロマンガ先生

 エロマンガ先生ってなんだよ…と思って録画したもののどうしてそんな名前になったのかは最後までわからなかった。ラノベ作家の主人公と絵描きの妹が…今期作家多くない?若者はみんなクリエイティブなの?

 これについてもバトルとか転生とか殺しとかは一切無いんですが、方向性として完全に逆というか頭ハッピーな感じなので全体的にハッピーになれました。関西では月がきれいと続けて放送しているため、2本セットで1本のアニメなんじゃないかというバランス感覚だと思われます。月がきれいを見て人生これで良かったのかという気持ちに後にさっとこれを見ることでどうでもええな人生という気持ちに戻していくことができる。そういうアニメ。

正解するカド

 別世界から宇宙人みたいなのがやってきて、人類にオーバーテクノロジーを提供したら…みたいなSFモノ。最初シンゴジラに似てるとか言われて実際似てるかもしれないって思うぐらいには政治含みの話というか、日本で前述のような事象が実際に起きたら多分国連に怒られますみたいなのをやってて結構面白かったです。

 …面白かったんですが。終盤になって話がどんどんロクでもない方向に転がり、実は宇宙人が人類の中にも混じってて急に思い出しました、宇宙人同士で対立を始め、これまで感情が薄かった宇宙人が突如主人公に対して異様な固執を見せはじめ、最後は、子供が、ホモ、時間圧縮、バトル、何やねんこれという感じで幕を閉じました。

 少なくとも前半は本当の人間社会に嘘のものが持ち込まれたら…という正しくSFっぽいことをやってたんですよ。なのにどうして終盤で数人の対話だけで終わる意味不明な展開になるのか。いや2クールぐらいやって紆余曲折の結果、交渉官の主人公と宇宙人が対峙するみたいな展開はありだと思うんですよ。ただいきなり襲われて、人間側に混じってた宇宙人が記憶を取り戻してぺろぺろぺ~~って舐めてんのかお前。

 そもそも1クールでは足りない話だったのか、途中で何らかの変更が入ったのか。何だかわかりませんが、最高のスタートを切ったのに最終的に変なことになってしまったで賞の獲得です。この賞はくまみこなどが受賞していることで知られています。

 

以上、2017年度春の部でした。月がきれいエロマンガ先生の食い合わせが非常に良く2つ足して1つなのではと思ったのと、カドが変なことになったで賞が印象に残る四半期となりました。色々あるよな人生は。