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第四部、流浪の民編

2015年前半のゲームとか

 さーて春アニメの感想でも書くかァ~と思ってトップページを開けたら冬アニメの感想が出て来てちょっとどうかなと思ったので半年分ぐらいのゲームの話を書きます。禊です。

 

まさかの組合せ

 世界樹+ローグライクでまた面倒臭い奴と面倒臭い奴をくっつけようと思いましたねということで、双方の面倒臭い集合に入っている面倒臭いおじさんとして購入しました。この組合せってお互いのシリーズ内で上手く解決できなかったであろう問題を上手いことするんじゃないかって期待がありまして。

試しきれないキャラビルド

 例えば世界樹って毎シリーズ職業が10種類近くある上に職業内のスキルツリーも色々な伸ばし方ができるんですがPTメンバー自体は5人ということで全てを試せない。何周もすりゃ良いじゃねぇかって言われそうですけど、マップとか敵がわかってる状態で2周目ってドつまらないです。3DダンジョンRPGはキャラビルドとアイテム収集とマップ開拓の三角形がバランス良く伸びないと大体辛いことになるという自論です。確か世界樹3は3周ぐらいさせられた気がしますね。辛かった。

と思ったら

 しかしながら、この多様なビルドをローグライクのフォーマットに載せるとすると潜る度に毎回リセット、すなわちランダムな展開に合わせてその場その場に合わせた様々なキャラビルドが楽しめるのではないかと。…と思ったら持ち込み無しダンジョンはスキルポイント持ち込み可能という仕様でなえなえになったのでなんとなく止めました。ストーリークリアしたぐらいです。何なんでしょうね。今日は強い斧を拾ったから斧ビルドとかやりたくなかったですか?

 ただまぁ、「控えのレベルがメインと同じぐらいの速度で上がる」という仕様はあるので、メインストーリー中に色々試すことはできるかもしれません。あんまりやりませんでしたが。もしかしてあんまり試したくないのかもしれないな俺。

多人数が上手くいかないよ問題

 お互いってことでローグライク側の問題にも触れると、多キャラ問題です。かなり大昔からあるシステムなのに満足に消化出来てることががあんまり無い多人数。例えば地雷一発で全員消滅するトルネコ3だったり、自分が強すぎて別に味方居なくて良いよねって感じのヤンガスだったり、3人バラバラに操作とか誰がするんだってシレン3だったり、そもそも通路だと1対1になって役に立たない上に後退しようとすると敵の餌になって、もっと言うと入口で目潰し混乱食らってケツ掘られたり、ともうなんか無限に文句が出てくるような出来でした。(ポケモンどうでしたかね。最初のをクリアしただけなのであんまり印象がない)

色々な努力がある

 しかし世界樹と言えば多人数PT、最初のPVの時点で多人数居たのでどうやって消化するんだこれをと言った心配が最初に来ましたが、蓋を開けてみると

 

・通路だと1対1になる→基本的に敵が通路に入ってこない

・入口が辛い→入口に「1ターンで味方を全員部屋に入れる床」を設置

・AIがクソ、でも全部操作したくない→大事なところだけ指示を仰いでくれる

   (例えば誰かが状態異常に掛かったときに回復アイテム使う?とか)

 

 おお…超頑張ってる…

 他にも、ボス戦になると全員に詳細指示を出せるようになったりして、これまではあんまり面白くないと評判だったボス戦をSRPGみたいな感じに昇華してて大変良かったのではないかと思います。ただ完璧かというとそうでもなく、例えば上記のバステ時に聞いてくれる件についても「しょうもない状態異常を受けたときに万能薬を持っていると毎ターン聞いてくるので使うな使うなって言い続けるのがダルい」みたいな問題が残っていたり。お伺いを立ててくるシステムはオプションで切れるんですがそれだと元に戻りますね。あとは遠距離職の視界が微妙で通路から殴ってくれないみたいな、細かくて面倒臭い文句が色々あって、これを解決しようと思うともうガンビットしかないだろという気持ちになったりもします。(FF12のアレです。CPUの行動を条件分岐でプログラムする奴)

 

そんな感じでした

 面倒臭いおじさんとしてネチョネチョと面倒なことを書きましたがそういう感じでした。大事なこと言ってなかったですが、一部除いて基本的にレベル継続なので注意です。全体的なプレイ感覚としては世界樹のダンジョンパートをローグライクにした空気。よくあるっちゃよくありますが多人数周りについては凄い頑張った形跡があって良かったです。

 あと、話に出さなかった要素として「アリの巣構造」がありますがゲームとして全く意味がわからなかったので特に言うことないです。だってアレ入口に安い壁建てて、あとは中間地点にワープできる壁+安い壁建てるだけだよね?面白いか?クリア後には壁壊す奴が沢山出てくるダンジョンもあるらしいので、まぁそこは何らかあるのかもしれません。エンディングまでの時点だと特に面白い内容ではなかったです。

 

いわゆるオープンワールド

 前作のゼノブレイドが凄い評判良さそうでありながらなんとなく触る機会を逃してしまい、wiiUで新作が出るならまぁそっちでもいいかなということで購入。ジャンルとしてはオープンワールド、超広い世界をどこまでも好きに歩いて好きに生きろという奴です。このジャンルはfallout3しかやったことないので、割と緑豊かというか極彩色の風景が広がるのが新鮮でした。見渡す限り荒野ってのもまぁそれはそれで良いんですけど。

とにかく、ゲームとしては無限の大地を歩いて歩いて歩きまくる奴です。

システムが多い

 オープンワールドって割と細かい脇道要素とかがあるんですが、このゲームに関しては脇道システムというかそれ本当に要るんかみたいな細かいシステムが無限に。設定としては未知の惑星に都市ごと墜落した人類が都市を拠点として惑星を開拓するみたいな奴なんですけど、街の発展とか、装備の開発とか、開拓資源の管理とか、仲間の好感度とか、なんかもう無限にあります。説明されても全然頭に入ってこない。ある程度わからないことをわからないまま進めていくような態度が必要になりますが、まぁよくわからないままエンディングまで行ったりもしますよね。「戦闘中に仲間が喋るボイスを変更できて、そのパターンが凄く多い」とか全く知らなかったですよ。しかもそれによって戦闘中に掛かる補助効果も違うとか。みんな知らなかったですよね?だからこういうbotが作られたりするんだよね?…あんなにいっぱいセリフ収録したんだったら素直にランダムでも良かったんじゃないでしょうか。まぁこういう偏執狂的な作り込みも嫌いではないです。持ち味ですね。全体的に。

 

 変な例を挙げてしまいましたが、大事なシステムに関してはまぁやっていくうちに段々と理解できるのでそこまで問題というわけでもないと思います。これ要るのかってシステムがちょこちょこあるのと、最初から全部理解しようとすると投げ出す可能性が高いのがどうかなってぐらい。

男のロボ

 あと特徴的なのがロボ。ドールと呼ばれる2足歩行ロボットに乗り込んで走り回ったり飛び回ったりできます。このロボのシステムもやたら細かくて、右手左手右肩左肩etcの装備を個別にカスタマイズできる上にカラーリング変更や命名も可能、敵の攻撃を受けると破壊されて高額な修理費を要求されるが3回までは保険が効いて…とか色々と。強いこだわりを感じる。

 個人的にはあんまりロボ属性は無いんですが、行動範囲の拡張って意味で割と上手い刺激になったかなぁと思います。オープンワールドってことで見えている範囲はどこまでも歩いて行けるんですが、結局徒歩だからそのうち飽きて来るんですよね。飽きるって言ってもマップ上で様々なイベントが起きるので数十時間単位の話なんですけど、100時間も歩き続けられるモンでもない。そこでロボの登場、ある程度話が進んだところで徒歩→ロボ移動になることで行動範囲と速度がグッと拡張、さらに進めると空が飛べるようになって非常に良い刺激となります。反面、空が飛べるようになってしまうとどこでも飛んで行けるので、後半の地上マップの作りこみが勿体無いなぁみたいな話もありますが時間は有限なので仕方ないですね。たまに歩いてみると楽しいのは楽しいです。

戦闘

リアルタイム制。フィールドを歩いてる敵に見つかるとそのままシームレスに戦闘開始。適当に動きまわって自動攻撃を仕掛けつつ、スキルを挟んで追加攻撃、スキルについては複数あってそれぞれにクールタイムがあるので上手いこと回しつつ、仲間と連携したりで結構忙しい感じです。この「上手いこと回す」って奴が結構面白くて、クールタイムを大幅短縮みたいな特殊能力を使って無限に殴り続けるのが快感でした。QTEみたいな奴もあって結構ハードな目押しだったりするんですが…これはどうかな。ちょっとシビアだった気もします。今からやる人はそれなりの動的要素があるよって気分で始めた方が良いかもしれません。

前述のロボはもちろん戦闘にも使えて、生身と比べると1桁違うダメージが出てワーオって感じなんですが、それ以上の何もないというか、端的に戦闘があんまり面白くない気がします。生身のときに出来るクールタイム加速を繋げて殴るみたいなのが無いんですよね。代わりにロボパワーで敵を掴んで拘束するみたいなのはあるんですが、拘束してどうするかっていうと味方のCPUが殴るのをボーっと見ているだけだったり。

ストーリーとか

 システムが面白ければストーリーはどうでもいいかな…って感じではあるんですけどまぁ一応触れるとメインストーリーはちょっとアレでしたね。なんかこう流石にそれは無ぇだろって行動をする奴が敵味方というか敵にも味方にもというか、あとラストバトルのアレ要るか…?みたいな。この辺はやった人だけわかって下さい。サクっと殺すべきだよなぁ奴は。

 無限にあるサブクエストは結構面白いです。地球人が拠点にしてる都市に色々な宇宙人が移住して来るんですが、そいつらの挙動が面白い。オーバーテクノロジー持ちだったり、戦闘民族のゴリラだったり、細胞分裂で増える虫だったり、産業廃棄物大好きだったり、そういう奴らが民族同士で揉めたりするのを適当に仲裁したりして経験値を得たりします。小咄として結構笑える。

 あと、メインストーリーに関しては全然解決せずに終わったので続編やらDLCやらでどうにかして欲しい。なんか色々説明せずに終わりやがってという感じでした。

全体的に

 UIはヤバめです。明らかに使いづらいところ他、やってて微妙な手触りのところが多数。UI以外にもなんかこう色々細かい不整合というか未調整というか、ここまで触れてきた細かい不満みたいな奴が色々あります。ただまぁそういうのを補って余りある無限の大地とロボとサブクエスト、と言った感じで見せたいものはよく見せられていて良いのでは無いかと思いました。工数は無限じゃねぇしな。というかこんなマップとかクエストとか作ってたらいくら時間あっても足りない気がするんですがどうしたんでしょうね。限られたリソースの中、やりたい部分を頑張った良ゲーということでここはひとつ。

  

 

変わり種TPS

 去年のE3で発表されてから概ね1年ぐらいで出て来た任天堂新作。TPSなんですけどいわゆるオブジェクティブルール?というか…あんまそっち界隈知らないので迂闊なこと言いたくないなという気持ちがあるんですけど、要は相手を殺すこと自体が目的ではなく、それによって別の目的を達成するみたいなものをFPS/TPSの方ではそう呼ぶらしいです。これに関してはもう各位知ってると思うので詳細は割愛しますが、床にインクをぶちまけまくって最終的に面積が大きい方が勝ちみたいな奴。敵を殺すとリスポンまでの時間が稼げたりするので殺すことに意味はありつつも最終目標ではない、みたいな。

ブルーオーシャンを狙う奴

 新しい層を狙う任天堂っぽい発想というか、見た目的にもルール的にも初見に優しい雰囲気にはなっています。勝利条件がフィールド全体なので無理に殺し合わなくても殺されないように上手く逃げて塗ってれば勝利に貢献できるとか、撃つ=塗るなので撃てば撃つほど有利で爽快感があるとか。

 実際、普段はFPSやらないんだけど~みたいな人が割と買ってる感じあったし、私自身もそうなので開拓は成功なのかなと思いました。ただ、ある程度プレイすると「味方死ね」的な文句がモリモリ出てくるようになるのは人間ヤバいなという感じです。「銃撃つゲームとかよくわからないけどこれならやってみたいよ」とか言ってた人間が1週間ぐらいで味方の動きに文句付け始める世界ですからね。真に恐ろしいのは人ですよ。人とレーティングは本質的に邪悪な存在なんですよ。

ネットワークの良し悪し

 オフラインの1人モードはオマケみたいなもの(マリオとかゼルダみたいな3Dアクションを想像してもらえれば、特に劇的に面白い内容ではない)で、基本的にはオンライン専用ゲームなんですが。

 まず良いところはMiiverse。かなり前からやってる任天堂公式のゲームSNSみたいな奴です。外部のロクでもないコミュニティで好き放題やられるよりもある程度まともな内容に絞ってゲームやってる人間同士がコミュニケーションできるように…ってことなんでしょうがまぁイマイチ空気感もあったサービス。これが活きてます。ユーザが投稿した感想やイラストがゲーム内ロビーに出てくるので色々と面白い。キャラが吹き出しで喋ってたり、背景にイラストが埋め込まれたり。イベント時にはロビーいっぱいにイラストが掲示されるので壮観です。

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 背景の赤と緑の光が全部ユーザー投稿イラストです。なんかMiiverseあって良かったなと初めて思いましたねこれ。

 反面、ネットワーク周りのシステム的な部分では結構微妙だったりします。2勢力に分かれて戦うイベント時の勢力分けが微妙でマッチングが怪しくなったり、イベントの勝敗判定がなんとも言えない感じだったり、そもそもイベントに限らずマッチング時にエラーが多かったり。

良いところ悪いところありつつも

 ネットワークシステムの他にも細かい不満(装備プリセットが無いとか)はあるんですが、完全新規のゲームだしまぁ仕方ないのかなと。あとはプレイヤー側の練度に合わせて数ヶ月間掛けてアップデートしていくらしいので、全て終わった段階ではもうちょっとまとまった感じになるのかもしれません。

 細かいこだわりみたいな奴は現時点でも色々と見えてとても良いんですね。上のイベント画像の文化祭感とか、世界観の作り込みもかなり丁寧な印象を受けます。ゲームルール自体は…どうなのかな。個人的には好きですが、冒頭にも書いたとおりFPS/TPSは完全に人の庭という感じがあってあまり適当なこと言わない方が良いかなみたいな気持ちです。敢えて言うなら、普通に楽しいと思うけどレーティング付く方のルールはちょっと微妙かもなみたいな感想。単純な塗り面積で勝負するルールが一番完成度高いような。

 

 

 

そんな感じで3本立てでした。記事分割した方が良かったかなこれ。まぁなんか読みたいところだけ読む感じで調整して下さい。